東京女子エロ画祭について
第5回・東京女子エロ画祭 開催に寄せて
日々の創作活動のなかで、日常生活において、あるいは美術や文学にふれる体験のうちに、「これは私にとってのエロティシズムだ」と感じたことはないでしょうか。美、母性、他者とのコミュニケーション、自然界の生命の営み……さまざまな様相のうちに、エロスの種子はひっそりと眠っていて、人の心を惹きつけます。
エロスという言葉が一人歩きをすると、享楽的な消費物という印象をまとってしまったり、女性をエロス表現の客体側に固定してしまったりすることがあります。しかし本来、生と性は分かちがたく、エロスとは精神と肉体を包括する豊かな世界であるはずです。
東京女子エロ画祭は2010年から女性によるエロス表現作品を募集、表彰してきました。ここは、あなただけの≪エロスの発見≫を観客が鑑賞し、投票によってグランプリを選出する大きな実験室です。過去4回の開催では、女性ならではの視点もあれば、自分自身の内奥に迫る表現もあり、男性と女性の電位差から生じるエネルギーをうつしとった作品も発表されました。
女性の活躍を望む社会の声がこれまでになく高まりつつあるなか、2018年3月に「第5回・東京女子エロ画祭」を開催します。映像・写真・イラスト・工芸・書画・立体その他、プロジェクターで映写できるものであれば表現方法は問いません。
「女性とは何か、エロスとは何か」を探索する航海に、あなたの参加をお待ちしています。
2017年
東京女子エロ画祭実行委員会